こんにちは、奥成大輔(オクナリダイスケ)です。
ブログの記事タイトルって結構悩みます。しかも正解がないだけに、考えれば考えるほど迷宮にハマっていきます。
タイトル1つでページビューに大きな差が出ますから、私も時間はかけ過ぎないように心がけつつも、それなりに時間を使っています。
このWebメディア『穏やか暮らし計画』の編集の現場でも、執筆者の方が書いてくれたタイトルの原案に手を加えさせていただくことがあります。
今回はそんな現場で行っている、読み手がワクワクするようなタイトルに編集するコツを紹介します。
タイトルに魅力がなければ記事は読まれない
ブログの記事を書くとき、執筆するテーマやキーワードが決まっていても、最終的にタイトルをどうするかは悩みどころです。
悩みすぎるのもよくありませんが、最初から素晴らしいタイトルだと、それだけでクリック率は高くなり、ページビューが伸びます。
クリックされないことには記事はたくさんの人に読んでもらえません。
YouTubeのサムネール画像の威力もスゴイですが、それと同じくらいブログの記事タイトルは非常に重要なものです。
記事タイトル編集で検討する5つのポイント
私の場合は、記事タイトルを編集するとき、次の5つのポイントを検討しています。
- 主張を入れる
- 強い単語を使う
- 数字を使う
- イメージが描ける言葉
- ペルソナの心を掴む言葉
この5つのポイントを反映することを試みます。全てを反映できる場合もありますが、必ずしも反映する必要はありません。
大切なポイントとしては、想定している読者の方に興味を持ってもらい、読みたいと思ってもらうことです。
では、事例を交えながら、順番にチェックしていきましょう。
1. 主張を入れる
記事を読んだ人にどうなって欲しいのか、何をメッセージとして伝えたいのかということを、書いた記事を振り返ります。
例えば「自宅ライフの魅力」を伝えるという記事では、次のような主張があります。
「自分が好きな自宅という場所で、時間を自分でコントロールし、一緒にいたい人たちと過ごせる」
「自分の裁量で決められる仕事を選ぶことが大切」
これらの主張から「自宅で自由に働く」というフレーズが喚起され、タイトルは次のように更新されました。
「自宅ライフの魅力」→「自宅で自由に働く自宅ライフの魅力」
2. 強い単語を使う
強い単語を使うことで、注目されやすくなります。
私の場合では、ネットショップ運営の経験の中で、さまざまな単語をストックしてきました。
今回の事例では使っていませんが、次のような単語や感嘆符があります。
- 簡単
- 目玉
- お得
- わずか
- 遂に
- いきなり
- 誰でも
- !
- ?
『穏やか暮らし計画』で特に人気のある記事ベスト5がトップページに掲載されていますが、強い単語、インパクトのある単語が含まれていて魅力的でクリックしたくなるタイトルが多いです。
「いきなり大人の美文字!行書の書き方~誰でも書ける簡単な3つの法則」
「来年2021年に流行るものは何?ヒット予測ランキングからブログ記事ネタを拾ってみる」
「サブスク時代が来た!ASPで見つかる定額サービスのアフィリエイト案件のお話し」
「海外ドラマを英語字幕で見る!英語学習の入り口におすすめ」
「フリーランスで、自由に穏やかに暮らそう」
3. 数字を使う
数字が入れられるなら、数字を入れるだけで読みたくなるタイトルになります。
「いきなり大人の美文字!行書の書き方~誰でも書ける簡単な3つの法則」
「来年2021年に流行るものは何?ヒット予測ランキングからブログ記事ネタを拾ってみる」
記事中で紹介する「3つの法則」や「5つのポイント」「7つの習慣」のような数字は、それぞれの項目を確認したくなります。
この記事のタイトルにも「5つのポイント」を採用しています。
数字のコツとしては、3、5、7を使ってみてください。この3、5、7はマジックナンバーと呼ばれることもあり、コピーライティングやマーケティングではよく登場します。
4. イメージが描ける言葉
タイトルを読んだとき、そのイメージを頭の中に映像や写真のように描けると理想的です。
「白い猫」と書くところを「雪のように白い猫」と書けば雪の白さが連想されます。
あるいは「髪を短く切った」を「髪をバッサリ切った」と表現すると、ハサミで大胆に髪を短くする場面を思い描きます。
この手法はさまざまな商品やサービスのキャッチコピーでも使われています。
自分が心を動かされたような言葉に出会ったときは、メモに残しておくと後で参考にできます。
5. ペルソナの心を掴む言葉
ペルソナとは、想定するユーザーの人物像のことで、名前や年齢、人となりや背景などを設定します。
ブログの場合は、その記事でメッセージを伝えたい読者像です。
たとえば、こちらの『人物のフリー写真素材が無料かつ商用利用OKなおすすめダウンロードサイト5つ【2021年版】』というタイトルの記事があります。
穏やか暮らし計画の執筆メンバーの一人から写真素材サイトについて質問をもらったのがきっかけで書いた記事です。
- 人物のフリー写真素材
- 無料
- 商用利用OK
- おすすめ
- ダウンロードサイト5つ
若干キーワードの詰め込み過ぎのように感じる長いタイトルですが、それよりも関心が高いワードを含めることでペルソナの心を掴むことを狙っています。
ここまでに紹介した5つのポイントの検討を経て「自宅ライフの魅力」という記事テーマのタイトルは次のように変化しました。
「自宅ライフの魅力」
→「自宅で自由に働く自宅ライフの魅力」
→「心穏やかに暮らす自宅で自由に働く『自宅ライフ』の魅力」
編集を経た記事タイトルには、数字や強い単語、あるいはイメージが描ける言葉は含まれていませんが、ペルソナの心を掴む言葉を多く採用しています。
記事タイトルの文字数の考え方
ここまでに紹介した5つのポイントに加えてもう一点、記事タイトルの文字数も頭の隅で意識しています。
私の場合は、長くてもおおよそ30文字前後が基準です。
しかし、あくまで基準です。
最近ではスマホやパソコンから検索するということだけではなくSNSからアクセスが増えることもあるので、必ず30文字前後程度に揃えるようなことは今はしていません。
むしろ、読者がタイトルを見て、ワクワクするか、クリックしたくなるか、という気持ちの変化を大切にしています。
複数の候補を作成してタイトルを編集する
記事のタイトルは、一発で素敵なタイトルにはなりません。少なくとも3個から5個くらいタイトルの候補を複数作成して並べてみます。
そして、それぞれのいいところを合体させて組み合わせを変えていきます。そうすると、より魅力的なタイトルに近づきます。
とはいえ、時間は永遠なものではありません。タイトルの編集作業は時間を決めて限られた時間の中でのベストなタイトルを選ぶようにするとよいでしょう。
最初に書いたようにタイトルに正解はありませんし、ブログの場合は後からでもタイトルを変更できますから。
まとめ
今回はWebメディア『穏やか暮らし計画』の現場で行っている、読み手がワクワクするようなタイトルに編集するコツを紹介しました。
記事がどんなに素晴らしくても、記事タイトルが魅力的でなければその文章は読んでもらえません。
記事の質を高めることはもちろんですが、記事タイトルは記事の中でも最も注力すべきポイントの1つです。
もしこれまであまり読者視点で記事タイトルを考えていなかったとしたら、今回紹介したポイントをぜひ試してみてください。