40代になり50代も見えてきた今日この頃です。新型コロナウィルスの出現によって「もしも」のときについて考えてしまいました。
いつ何が起こるか、本当にわからないです。ずっと先ではなくて、明日何かが起こるかもしれない。
そこで、唐突ですが、今回は、フリーランスのエンディングノートについてまとめておくことにしました。
なぜいま、エンディングノートについてまとめたのか?
私はフリーランスで10年以上働いています。インターネットを介しているので、遠方に仕事関係の人々が存在しています。
そして、家族は私がどんな風にビジネスを行っているのかほとんど知りません。
知らない間に私がいなくなったとしたら、家族にも遠方の仕事関係者にもすごく迷惑をかけることになるのではないかと。
このことが、フリーランスのエンディングノートについてまとめておくことにしたきっかけです。
思いついていること感じていることを中心にまとめているので漏れがあるかもですが、考えるきっかけにしていただければと思います。
エンディングノートに書いておきたい基本情報
エンディングノートとは、自分自身にもしものことがあった場合に、家族や友人、また、仕事関係の方々にお知らせしたいことを書き留めておくノートです。
まずは、エンディングノートに書いておきたい基本情報から。これはフリーランスに限らず必要になってくる項目と言えますね。
このように、家族に伝えておきたいと思うことをまとめておけばOKです。
家族に伝えておきたいこと
- 名前・生年月日・住所・本籍地・血液型
かかりつけ医の名前と電話番号 - 個人で管理している銀行口座(印鑑の置き場所含め)
生命保険・年金(手帳や証書の置き場所含め) - 家の光熱費の支払い方法
- 個人持ちのクレジットカード
カードのWeb管理のログインID、パスワード - スマホのパスワード
スマホアプリのパスワード(保管しておきたいもののみ) - 知人の連絡先(連絡してほしい人の名前と連絡先)
- 家族へのメッセージ
フリーランスのエンディングノートの必須項目
今、フリーランスとして働いていて、自分にもしものことがあったとき気になるのは以下の3つ。
- 仕事関係者にはどうやって知らせるのか?
- 銀行口座やクレジットカードはどうなっているのか?
- Web上にあるサイトはどうなるのか?
この点を解決できる情報を、エンディングノートに残しておきたいです。
仕事関係者への連絡先と連絡方法
- 会計士さん
- 一緒にビジネスをしている人
- ASP関連の方々
私が亡くなった場合、税金関連の処理が必要になるはず。会計士さんに連絡すれば、処理方法の指示がもらえて心強いです。
また、一緒にビジネスを行ってる人には、いきなり連絡が取れなくなって迷惑をかけるのは避けたいところ。いま携わっている仕事をどうするかを、先方とあらかじめ話し合っておくとなお安心です。
もしもの時には、誰からこういう連絡が行きます、ということを関係者にお知らせしておくと良いと思います。
銀行口座やクレジットカードの情報
- 仕事用の銀行口座
- ビジネス用クレジットカードの情報
仕事用の銀行口座は、個人のものとはまた別です。私はネットバンキングを利用しています。
ASPからの振り込みは翌月か翌々月になるので、振り込まれるまでは残しておいた方が良いです。
仕事用の銀行口座には、収益が振り込まれる予定の入金が終わったら、凍結の申請をするようメモを添えておきます。
本人以外の人が銀行の預金を引き出すのはNG。凍結遺言書を別途作成しておくとスムーズに手続きができるようです。
参考:名義人が逝去しても銀行口座はすぐに凍結されない!? 口座凍結後の対応も解説(終活メディア)
クレジットカードに関しては、カード会社に契約者が亡くなったので解約したい、と伝えます。
ここで、まだ支払いが残っていた場合は、相続する人が支払うことになるので…。できるだけ借金は押さえておかねば(汗)
Web上にある運営サイトの情報
- 登録ASPの情報(ログインID、パスワード)
- サーバーの契約情報(ログインID、パスワード)
- ドメインの契約情報(ログインID、パスワード)
どこにどんなサイトがあって、どう運営していたのかを家族に知らせる項目です。
ドメインやサーバーの会社によりますが、サーバー契約者本人から家族にアカウント名義を移すことは可能なようです。
ASPに関しては、本人とASPとの契約となり、アカウント名義変更で家族が引き継ぐ…ということはできません。(一部例外あり)
参考:あなたが死んだらサイトはどうなる!?アフィリエイター遺言のススメ(サイト・ドメインの相続)
サイトはWeb上の資産であり、収益を発生させる基地となってます。せっかくなので、その収益を家族に引き継ぎたいと思ってました。
でも、ASPではアカウントの引継ぎが原則できないとなると、ちょっと面倒です。
家族がアカウントを作成する ⇒ サイトに貼ってある私のリンクを家族のアフィリリンクに貼りなおす…
という作業が必要になるわけですから。
- ASPの登録方法とリンクの作成方法をまとめておく
- WordPressにログインして、リンクを探して貼りなおす方法をまとめておく
- WordPressの操作方法は事前に教えておく
などの必要があり…。
だいたい、私がいないのに家族がその作業をするか?
・・・まあ、しないだろうなー(笑)
後の判断は家族に任せるとしても、家族がのちのち作業できるようなマニュアルを作って印刷し、エンディングノートとともに残しておくと親切かもしれません。
サイト関連では、ASPの担当者さんにご挨拶的に連絡しておくことが一番重要な項目だと感じています。
サイトに関しては、家族が引き続き運営する意思がないなら、サーバーの契約が切れれば終了ということで仕方ないですね。
エンディングノートはどこに書く?
- エンディングノートアプリを使う
- 無料のフォーマットをダウンロード
- 市販のエンディングノートを買う
フリーランスがエンディングノートに書く必須項目が一通りわかったところで、「どこに書くのか?」です。
今はスマホのエンディングノートアプリもあります。いつでも記入ができること、クラウドに保存できるから、家が災害にあったときにも残せるのはアプリのメリットです。
メールで、家族に知らせる機能がついているものもあります。アプリは有料のものの方が使い勝手がよさそうでした。
とはいってもアプリはサービスが終了したら使えなくなります。
なので、アプリだけでなくて、紙媒体のエンディングノートと併用するのが良いと感じています。無料でダウンロードできるフォーマットや、市販のエンディングノートを購入するのが便利です。
例えば、Microsoftのエンディングノートは写真も貼っておけるのでおすすめです。
▼エンディング ノート – 無料テンプレート公開中 – 楽しもう Office
作成したら印刷して、ファイルに閉じて保存しておくと良いでしょう。
また、デジタルデータのままPDFなどにして、家族にメールで送っておくというのもありです。
エンディングノートを置いておく場所
ノートの形やプリントアウトした書類などの紙媒体のエンディングノートは、誰でもすぐにみることが出来る反面、災害に弱いというデメリットもあります。
なので、紙でできている場合は保管場所も考えたいところ。防火、防水の金庫があればひとまず安心ですね。
災害による紛失を避けるという意味で、複数作成して複数の場所に置いておくのが理想的です。
私にもしものことがあったときの連絡先も、主人、子供たち、兄弟姉妹に送っておくのが良いと思います。
最後に
フリーランスのエンディングノートについて考えました。
パソコンの中、Dropboxにはたくさんのネットビジネス関連のデータを入れてあります。これを家族に知らせるのかどうか?という点はちょっと悩みました。
実際、データを眺めていると残しておくべきデータは少なく、家族には不必要で削除してもOKなデータがほとんどだと感じました。
どれを残し、どれを葬るか(?)の判断をして記録しておく必要があると強く思いました。
エンディングノートと言うと、まだまだ先と思ってしまいますが、40代、50代の今から作り始めても早すぎることはないんですね。
フリーランスの方のこれからについて考える、ひとつのきっかけとして参考にしていただければと思います。