こんにちは、奥成大輔(オクナリダイスケ)です。
世界的なパンデミックをきっかけに、日本ではますます副業の流れに拍車がかかっています。
そんな中、私が会社を辞めて間もない頃からお世話になり、影響を受けてきた経営コンサルタントの竹内謙礼さんの新刊『日本一簡単な副業とお金の教科書』をご恵贈いただきました。
「自分の人生、このままで本当にいいんだろうか?」
巻頭の3ページ目に書かれているこの言葉。私も会社員時代、ずっとそう思っていました。
会社員時代だけでなく、正直に言えばいまもそう思い続けています。いま現在も課題を抱えていることや、もっと何かやりたいことがあるからです。
それを解決する手立ての一つが副業です。
そんなことで、今回は『日本一簡単な副業とお金の教科書』を読んだ感想を書きたいと思います。
会社が全てに優先する時代はとっくに終わった
どうしても、昭和生まれのぼくらの価値観では、会社が全てに優先することだったように思います。
でも平成を経ていまは令和の時代。驚異的な速さで世の中は変化しています。
例えば、今回のパンデミックをきっかけにリモートワークが浸透しました。
仕事にもよることは確かですが、子供が生まれて間もない家庭ではリモートワークの浸透によって、お父さんもお母さんも自宅にいながら、子供のはじめてを一喜一憂しながら夫婦一緒に見守ることも可能です。
こんなことは、一昨年前は考えられなかったことです。
さらに、会社が副業を容認するということから考えると、過去の価値観だった「会社に依存する人生」から「人生の中に仕事の選択肢を持つ」という自分の裁量で決められる自由な価値観に変わってきているということです。
機密性が高い仕事だと本業を副業にすることは困難
私の会社員時代を思い返すと、もし副業禁止規定がなかったとしても、副業する余裕はありませんでした。
開発の現場は常に答えがまだ見つかっていない問題を解決する日々。副業をする余力があるなら本業の負担を少しでも減らすことが最優先。
私の会社は労働環境はいい方だと思っていましたが、平日の大半は残業で家に帰ってからはほぼ寝るだけ。休みの日は、とにかく頭をなるべく使わないことに徹していました。
しかも私の仕事は自動車メーカーでの新型車の商品開発だったので機密性が高く、仕事のスキルも経験もほぼ機密事項に抵触してしまいます。
『日本一簡単な副業とお金の教科書』の中でも紹介されている、本業を副業にするという選択肢はまず考えられませんでした。
会社を退職した後でも機密保持の誓約があるので、全く畑違いの仕事を選んだのもこのためです。
趣味を仕事にできるなんて最高じゃないか!
週末はとにかく頭を使わないように心掛けていましたが、ドライブや旅行、クルマいじり、レーシングカート、DIYなど、好きなことに没頭したものです。
頭を使わないといっても、自分が好きなことなら頭のキャパシティには余裕があります。
自動車の仕事をしていても、専門と違う分野で自分のクルマをいじるのは楽しいですし、レーシングカートはコース攻略やマシンのセッティングなどに頭は使いますが、レース結果への期待が大きいので全く苦になりませんでした。
DIYも物置やサンルーム、ウッドデッキなど休みの日に図面を描いたり、仕事で疲れていても完成を楽しみにワクワクした気持ちで作業していたものです。
むしろ「何でこれが仕事ではないのか orz…」と残念に思っていました。
いまならさまざまなWebサービスや副業人材を活用したり、YouTubeやインスタあるいはブログなどへの投稿をきっかけにビジネスチャンスにつなげられる可能性があります。
最近、YouTubeでオートバイのモトブログ動画やバイクのレストアの動画をよく観るのですが、なんてことない動画でも好きな人にとってはバイクが走っているのを観るだけでも楽しいものです。
でも、私の会社員時代はそれらがビジネスになるなんて思いもしませんでした。
決して簡単ではないのですが、趣味を仕事にできる可能性があるなんて、もう最高ではないでしょうか。
竹内さんの著書では、本業を副業にする、趣味を副業にすることも含め全部で6つの型の副業をおすすめしていますが、一方で時間の切り売りになってしまう仕事はおすすめしていません。
即金が必要なときは時間の切り売りも致し方ありませんが、本業あっての副業という場合は避けたいところです。
副業がうまくいく人の3つの特徴
さて、会社を辞めてからの私は、Webサイトの運営やネットショップ運営の経験を生かして、ネットショップの運営やWordPressのワークショップに10年以上携わってきました。
たくさんの副業にチャレンジしている皆さんと長く接してきて、副業がうまくいく人と止めてしまう人の違いが分かってきました。
うまくいく人の特徴は大きく3つあります。
1つ目は、好きなこと、興味関心があるものを対象としていることです。
特に副業という視点で考えると、私の会社員時代の話ではありませんが、疲れていても楽しく取り組めるということが何よりも大切です。
竹内さんの本では「好きじゃなくても、相性がいい副業」を探すというヒントも書かれていました。
2つ目は、暮らしの中での優先順位が高いことです。
副業というと、どうしても会社の仕事や日々の暮らしよりも後回しになりがちです。
竹内さんの著書でも「多くの副業がうまくいかない理由は、副業を『副業』としてとらえているから」という一節があります。
冒頭でも「人生の中に仕事の選択肢を持つ」という価値観を紹介しましたが、人生の暮らしの中で、優先順位が高くないものに時間を割くことはできませんよね。
ビジネスは何らかの投資を行わないといけないのですが、お金も時間も投資できないとそもそもうまくいきません。
そして3つ目は、とにかく継続し続けていることです。
副業に限らず、止めてしまったらそれまでのこと。
もちろん途中で失敗することもあります。
しかし、うまくいく方法を探し続けるからこそ、その時々によい答えが見つかり、最初の構想とは違ってしまったとしても、ありたい方向に進んでいくことができます。
普段の仕事で大変な想いをしているのに、さらに副業でも将来への期待が持てないような仕事ではやっぱり続きません。
継続していくためにも、好きなこと、興味関心があるものを対象とすることや暮らしの中での優先順位が高められることが副業に限らず、ビジネスでは大切な要素だと再認識しました。
まとめ
竹内謙礼さんの『日本一簡単な副業とお金の教科書』は、前半はストーリー仕立て、後半は成功事例です。
猫が副業を指南してくれる楽しいストーリーでは副業の選び方が分かりやすく解説され、成功事例は成功者の具体的な切り口がヒントになります。
「自分の人生、このままで本当にいいんだろうか?」
私もそう思い続け、気づけば人生の後半戦。
会社を辞めて独立してからも浮き沈みの激しい日々ですが、新しいビジネスの種をいつも探している私もまた副業に関心を持っている一人です。
いま募集中で、まもなく7月から始まる新しいワークショップ『大人のためのアフィリエイト講座』では、受講する皆さんと一緒に自分でもワークを実践して初期はアフィリエイトを活用しつつ、将来的には実業の副業へとつなげたいと考えています。
そんな立場からも『日本一簡単な副業とお金の教科書』は、これから副業をはじめたい人はもちろん、個人が営むスモールビジネスに関心を持っている人にとっておすすめの一冊です。
ぜひ手にとって読んでみてください。